「よい家」とは、いったいなにか。
その答えは、これから変わりゆく人生の中で感じることができるものです。
ひとつの家を10人が10人、「よい家」とは言わないでしょう。
それぞれの、将来起こりうるライフステージの変化を考えた住まいづくりをすることが「よりよい家」の形ではないでしょうか。

◆いい家とは・・・
 自然素材の家、大手ハウスメーカーに注文した家、または高性能の家と「いい家」の捉え方は人それぞれ違います。自分の持ち家を建てる時、どこを重視しこだわるか、個性が出てきます。
それでも、「家」として最低限備えるべき必要な性能があります。
それは、耐震、耐火、耐久の3つの性能です。

国土交通省では、「住宅性能表示制度」という住宅の安心を測る制度を推進しています。
その制度には、2つの側面があります。
1. 現状の家のレベルを把握できる
2. 施工会社や設計者に希望の品質レベル以上の家を建ててもらう
それを基準として、どのくらいの等級にするかお互いに相談しながらプランニングできます。
住宅性能表示制度は、
音/構造の安定/高齢者への配慮/光・視環境/温熱/防犯/防火/空気循環/空気環境/
維持管理更新/劣化の軽減  の10分野で評価されます。
利用したい場合は、全国にある国の登録された第三者機関の評価機関に申請・依頼をします。
高性能だから「いい家」と考えず、住宅性能表示制度の10分野から最低限備えるべき性能を選び、自分のスタイルに合った性能をどのレベルまで引き上げるか検討し、取り入れていくと良いでしょう。

◆タイプ別「将来を考えた家づくり」
・その1 戸建ての場合
人生80年の時代、住まいの耐久性も上がり、80~100年耐えられる家となってきました。
現代は、環境への配慮から長く使える家を保つことが求められています。
これから家づくりを考えている方は、自分や家族の30年40年50年先の変化について考え、将来も住み続けていく住まいを計画することが大切です。
住まいが30年40年経てば、その間色々な変化が訪れます。例えば、
・子供の成長~結婚し独立
・転勤や転職
・介護が必要な両親の面倒
・定年退職~老後の生活
人と同じように、「家は転換期を迎える」はずです。
長い人生、そういう目線で建物の一生と自分や家族の一生を重ね合わせて考えておくことも必要ですね。
また、「住み心地が良い家」が「長く住んでも飽きない家」です。後悔や失敗しないためには、家の性能や素材ばかりこだわらず、自分の直感的なイメージを大切にしましょう。

・その2 マンションの場合
マンションを選ぶ時にも、今の状況はもちろん、将来起こりえる変化について考えおくことが必要です。賃貸は当然ですがマンションの場合は、増築ができないことや、リフォームを行う際にも構造上の制限があったり、管理組合の許可が必要になったりと、様々なことを考慮しなければなりません。
戸建てと同様に、ある程度、ライフステージの変化を見据えて選ぶことが重要です。
20年先のライフステージの変化が予測困難であれば、可能性を考え余裕ある間取りを選択しておくと、住まいの形の変化にも柔軟に対応できるでしょう。
また、新しいステージに変化した場合は、その変化に合わせてリフォームすることも一つの手段です。メンテナンスなど、劣化・老朽化補修を行い、長く住み続けるようにしておくことも大切です。その場合、管理組合と話し合い、「占有」「共有」と区分けもありますので、慎重に検討することをおススメします。


「いい家」とは、人それぞれ趣味趣向によって家の形やタイプは分かれてくるものです。
これから長い人生起こり得る変化に対応した「ライフステージに合わせる」住宅づくりやマンション選びが大切です。
「家」は人生で最大の買い物であり、自分や家族が住み続けるものです。
家族全員がずっと幸せにくらせることが、「よりよい家に住む」ことですよね。